Top > 住まいのコラム一覧 > 初心者のためのリノベーションマニュアル 2
最近、耳にすることが増えてきた“中古住宅×リノベーション”。
初心者のために、リノベーションの流れ、必要な予算、資金計画などの予備知識をまとめた。
安心してリノベーションをはじめるために知っておきたい内容が満載だ。
前回に引き続き、初心者のためのリノベーションマニュアルをご紹介。
■ MANUAL 4
部分的にリノベーション
リノベーションをしてみたいけれど、大がかりな工事はちょっと…という人におすすめなのが、「部分的リノベ」。
ステンドガラスの窓やキッチン上のつり棚、間接照明やタイル張りなど、部分的なリノベだけでも、憧れの空間に一歩近づけるはず。
ポイントは、予算に合わせて優先順位をつけること。あくまでおおよその金額ですが、参考にしてみて。
01 壁に可動棚を付ける36,000円~
W1820×H1800×D300 棚板4段
壁内に下地がある場合
02 無垢フローリング357,000円~
18帖 29.75㎡
捨て張りなしの場合
03 ポリカーボネートの引き戸140,000円~
引き戸W800×H2000×D35 2枚
枠・金物・塗装含む
04 キッチンカウンター60,000円~
W2600×H1100×D100
天板/壁造作/コンセント/クロスの場合
05 アクセントタイル70,000円~
W720×H2500
輸入タイル/壁見切材含む
06 つり棚を付ける20,000円~
W1820×H1800×D300 棚板4段
壁内に下地がある場合
07 PCカウンターデスク25,000円~
W1000×H450×D25
08 可動式本棚75,000円~
W800×H2000×D300
09 サニタリー(シンクセット)116,000円~
W472×H610×D152 SK7
壁/カラン/シンク/鏡/タオル/タイル
10 お店みたいな照明30,000円~
W2000
ダクトレール/ペンダントライト3台
11 モルタル壁をつくる85,000円~
W1500×H1100×D100
壁造作/コンセント
12 床タイル(テラコッタ)を張る200,000円~
8帖 13.22㎡
13 ソファに合わせたサイズのオリジナルテーブル80,000円~
W1500×H700×D600
14 土間仕上げ90,000円~
8帖 13.22㎡
15 USAアンティークドア90,000円~
W830×H1980×D35
壁造作/ドアノブ/ 枠/ 塗装
16 無垢のUSAドア90,000円~
W714×H2032×D35
ドアノブ/壁造作/クロス/オイル仕上げ
17 USAのルーバークロゼット70,000円~
扉サイズ1枚 W756×H2030×D27
壁造作/クロス/オイル仕上げ
18 木製みたいなブラインド25,000円~
W1000×H1000
下地
19 クローク内棚&ポール15,000円~
壁下地ありの場合
20 アクセントクロス20,000円~
W4000×H2500
下地/クロス
21 床(薄いフロアタイル)40,000円~
4.5帖 7.44㎡
■ MANUAL 5
中古を買ってリノベーションの流れ
リノベーションを成功させるには、資金計画やスケジューリングが最も重要。
賢く効率良く理想の暮らしを手に入れるために、中古住宅を購入する場合の、リノベーションの流れを紹介する。
START
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1. オープンルーム&住まいの勉強会
リノベーションは暮らしづくり。
まずは、オープンルームで暮らしのイメージを広げてみよう。
実際にリノベーションされた家を見ることで、住まいに対する希望や思いが生まれてくるはず。
また勉強会では、リノベーションのイロハから資金計画まで専門スタッフが丁寧に話してくれる。
理想の住まいを叶えるため、ぜひ参加しよう。
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2. ライフスタイルを考えてみよう
家族構成は? 通勤通学は? 日々の買い物は? 休日の過ごし方は?
まずは現状を書き出してみよう。
次に、これだけは譲れないという部分と妥協してもいい部分、こんなふうに暮らしたいという理想を思いつくままに書き出してみる。
家族全員でやってみると、それぞれの思いの違いに気付くことも。
優先順位をつけて意見をすり合わせ、具体的なライフスタイルを描いていく。
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3. 資金計画を立てよう
ローンを組む場合は、月々の支払いにムリのないよう、しっかりと計画を立てよう。
住んだあとの暮らしを楽しむためにも、ゆとりのある資金計画を立てることが大切。
住宅そのものにかけるコストが抑えられるのは、中古リノベだからこそ。
どこに、いくらかけるのかを吟味しながら、リノベーション費用を決定していこう。
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4. さあ、中古物件を探そう
だいたいの予算や希望するエリアが決まったら、次は物件探し。
「これは!」という物件が見つかったら、リノベーションプランナーに現地調査を依頼する。
「気に入ったから早く契約しないと!」と早合点は禁物。
配管や電気の老朽化は? 屋根裏や柱はどうなっているか?
リノベーション工事は表面だけでなく建物の躯体や、配管・配線などのインフラ部分も含まれる。
マンションの場合は管理状態や修繕・補修の履歴なども重要。価格に見合う物件か、長年住める家かどうかをプロのキビシイ目でチェックしてくれる!
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5. 購入申し込み&住宅ローン仮審査
住宅購入を決めたら、まず“この物件を購入したいです”という意思を示すための申込書を売主に提出する。
次に、住宅ローンの事前審査。
ローンを組むことが可能か、借りられる金額はいくらなのかを審査してもらおう。
仮審査は通常2~3日、状況によって7日ほどで結果が出る(自営業の方は審査に日数がかかることがある)。
仮審査を通過したら、本審査となる。
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6. 不動産売買契約
契約の前に、不動産会社から重要事項の説明をする。
十分に納得した上で、いよいよ契約となる。
契約時には、手付金(物件価格の約1割。
物件価格が1,500万円の場合は、約150万円)が必要。
手付金以外にも、引っ越し費用、カーテンや家具・照明などの購入が必要となるので、手元に現金を残せるようゆとりある資金計画が大切。
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7. リノベーションPLAN、スタート!
「さて、プランを決めていきましょう!」と言われても、いまいち具体的なイメージがわかないことも。
リノベーション物件や、インテリアショップに足を運びながら、好き・嫌いなもの、必要・不要なものをスタッフと一緒にセレクトしていこう。
既存のものを最大限に生かすことで予算とのバランスを取りながら、プランを完成させていく。
床やクロスの質感、タイルの色味や照明など、好みのものがあれば前もって目星をつけておくと良い。
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8. 決済&お引渡し
住宅ローンの本審査通過後、住宅ローンの申し込みをしたら、金銭消費貸借契約を結ぶ「決済・お引渡し」。
不動産売買契約から決済・お引渡しまでは諸々の手続きを経ておよそ1ヵ月。
売主、司法書士、不動産会社も同席して銀行での決済。
工事金も住宅ローンに含める場合は、工事金の一部を住宅ローンから支払う。
これで晴れて、おうちがあなたのものになるのだ!
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9. リノベ工事スタート!
自宅に住みながらの工事の場合は、職人さんとコミュニケーションをとり、なんでも質問できる関係性をつくろう。
仮住まいの場合でも、できるだけ現場を訪れるのがおすすめ。
工事中に追加や変更の要望が出てきた場合や、近所からクレームがあった場合は、リフォーム会社の担当者に連絡を。
実際に追加や変更をする場合は、その内容や金額、工期への影響等を書面にしてもらうのが安心。
トラブルのもととなる口約束は避けよう。
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10. リノベ完成! お披露目しよう♪
リノベ完成後は、“完成見学会”を開催(ご希望のお客様のみ企画)。
予約制での開催や、勉強会と兼ねる場合もある。蚤の市や作品展、1DAYカフェ&ワークショップなどなど、家の雰囲気やコンセプトに合わせたユニークなイベント式の見学会も。
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GOAL!
11. お引渡し&お引っ越し
いよいよ、あなたの思いがぎっしりつまった「中古の注文住宅」での暮らしがスタート。
工事代金の残額を支払い、スタッフからの説明後、引渡し説明書やメンテナンスに関わる書類などをもらおう。
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12. アフター保証もばっちり
お引渡し後、「アフター保証書」が届く。最長10年間の保証があり、その家のことをよく知っている専属のスタッフがアフターメンテナンスを行う。
また「建具の建付けを調整してほしい」など住んでから起きてくるちょっとした不具合への対応はもちろん、「造作棚を追加したい」など手を加えていく楽しみも。
■ 広島市中区袋町に中古マンションを購入してリノベーションをしたM様の場合
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○家族構成3人(夫婦+子ども1人)
○ご夫婦の勤務先が広島市内中心部
○広島市中区袋町界隈を希望
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1. 情報収集
インターネットで会社探し
2. オープンハウス
○リノリノのオープンハウスに参加
○「中古物件が見違えるほどかわいく、機能的に変わった姿を見て」依頼を決定
3. 物件探し
○リノリノと一緒に物件を探しはじめる
○袋町にある築34年のマンションの15階、立地の良さと眺望の良さを気に入り、即購入を決意
4. プラン&住んでみての感想!
シンプルで飽きのこないデザインとたっぷりの収納を要望し、全面リノベーションを実施。
床は無垢のナラ材でナチュラルな雰囲気に。
アウトドア派なご主人とお料理好きの奥様、それぞれの荷物も多かったため、各部屋に収納と造作棚をたっぷりと設けた。
また、かわいい一人娘がさびしくないようにと、間取りを変えてLDKに隣接した子ども部屋を設置した。
「ナチュラルテイストが好きなのもありますが、ご主人が転勤する可能性もあるので、今後売ったり貸したりできるような空間を心がけました。」(担当者)
暮らし始めて2年が経ち、バスセンターが近く、どこに行くにも便利が良くて快適とご家族も大満足。
「夏には宇品の花火大会も見える、15階からの眺望も楽しんでいます。」(M様)