多くの家が整然と並ぶ団地にあって、敷地に対して家が斜めに建つ、緑が多めの外構と黒い外観も相まって、素敵な個性を放っている。それはリビングの開口部を南に向けると自ずと斜めになるという設計上の理由から。周囲の家からの視線をそらすこともできるため、一石二鳥だ。
梁や柱、キャットウォークなど木の質感が露わになっているせいか、自宅に帰った時の木の香りが濃厚。この香りが大好きです。家事や育児が機能的にでき、リビングは気持ちがいい。大喜さんにはあれこれおねがいしてばかりでしたが、本当にイメージしていた通りの家になりました。
タイプ:シンプルモダン
構造:木造軸組
間取り:-
施工会社:株式会社大喜
施工期間:-
敷地面積:~60坪
延床面積:~40坪
自然な高低差を生かし、コケや緑を配した和風のアプローチが印象的。黒いガルバリウム鋼板の外壁に、所々木の質感を用いてナチュラルな雰囲気に
ウッドデッキは家族のもう一つのリビング。庭で遊ぶ子供たちを見守りながらリラックスできる。右のドアは洗面所に直結している
「家族が集まれるように」と願った明るいリビング。窓の向こうにはセカンドリビングのウッドデッキが
開放すればリビングと一体になる和室は寝室として利用。少し横になりたいとき、子供たちと遊ぶときに役立つスペースだ
吹き抜けを見上げると木の質感や陽の入り方がよくわかる。壁は広島の牡蠣の殻を用いた安芸珪藻土。天井は和紙など天然素材を多用しているため、調湿、殺菌効果に優れ室内が爽やか
2階のホールでおままごと遊びをする姉妹。奥の部屋はやがて子ども部屋と主寝室に分ける予定にしているフリースペース
土間から見るリビングダイニング。左にあるキッチンには、面取りがしてある天然木のキッチンカウンター。ご主人のお気に入りだ。リビング中央にある大黒柱は八寸(約24.5㎝)ほどある頼もしさ。和室は引き込み式の戸で仕切られる。現在、家族はこの和室を寝室にしているため、日常生活のほとんどを1階で済ますことができている。
「リビング階段の下に収納棚を作ってもらえたことが嬉しかった」とご主人。リズミカルなデザインがまるで積み木のよう
吹き抜けはキャットウォークになっている。実はここで室内干しをすると簡単に乾くそう。普段は安全のためドアを施錠
「住めば住むほどに愛着を育み、家族のいる楽しい空間に帰りたくなる」そんな住まいを理想と考える大喜。同社は「木のぬくもりをふんだんに実感できる高品質な住まい」「健康に配慮し、建具や建材に自然素材を使用した住まい」「通風・採光を計算し、快適をより一層高めた住まい」といった、家族のあたたかいつながりを重視した住まいづくりを提供している。さらに、奥様はキッチン、ご主人はお風呂など、お気に入りの空間にこだわりを取り入れることで、家族それぞれに癒やしの空間がある。そんなプランを大切にしている。