4世代で同居していた家が築40年を超え、冬の寒さによるヒートショックの懸念もあって建て替えを決めたM様。高気密高断熱の家を手掛ける工務店のなかから、担当者の知識が豊富で信頼でき、しっかり話を聞いてくれると感じた大喜を選んだ。かつて寒さと結露に悩まされたことから、1年中快適に過ごせる環境にこだわりつつ、使い勝手の良さや収納を含む機能性も追求した。家族が健やかに暮らせるよう珪藻土や和紙クロスなどの自然素材を使い、ナチュラルモダンな雰囲気の家づくりを実践。収納スペースは数センチ単位で寸法を決め、収めるものも家族1人1人が本当に必要なものを選択して最小限にとどめるなど緻密な作業を貫いた。
担当者が舌を巻くほど家づくりについての知識を学び、プランニングを進めたM様は、ダウンライトの感覚を決めるのにも多くの時間をかけるなど、とことん納得のいく家づくりをやり遂げた。ひとつ屋根の下、4世代の和やかな暮らしは以前にもまして心地よいものになったようだ。
両親から家づくりを任され、責任感を感じながらもみんなが納得のいく家にしたかったのでかなり勉強しました。分からないことがあるままプランが進むことのないよう、大喜さんには質問のメールを数多く送り、変更も重ねながらとことん家づくりに付き合っていただきました(笑)完成した家はパッシブ仕様で陽当たりもいいため、冬も結露がほとんどなくあまりエアコンをかけなくても快適ですね。家族全員が安心して健やかに暮らせる家を叶えることができ、とても満足しています。
タイプ:シンプルモダン
構造:木造軸組
間取り:3LDK+3LDK
施工会社:株式会社大喜
施工期間:8ヶ月
敷地面積:~60坪
延床面積:~60坪
メンテナンスのしやすさとコスト面から、外壁にはガルバリウム鋼板を採用。見た目の印象が重くなりすぎないよう、軒裏や玄関に気をあしらった
カーボートの屋根は半透明にして明るさを維持。各世帯の玄関から濡れることなく車の乗り降りができる。親世帯の玄関前には手すりを設置した
洗い出しの玄関は世帯ごとに設けてあり、こちらは親世帯の玄関。横長のニッチにはご主人お手製のファブリックパネルが飾られている。一方、子世帯の玄関には、今後増える靴の量も想定して大きめの土間収納を確保
天井の梁を露出させ、高さを生かして解放感を出した子世帯のリビング。外のバルコニーにもリビングとの一体感を出す為、床に自然オイルを染み込ませたスギ板を敷き詰めた
家族6人が集まり、昔ながらの日本の家族の姿が見られる1階LDK。2階LDKや廊下、玄関の床には美しい木目の杉が使われ、素足が心地よく感じられる。あえて和のテイストを強くしなかったのもプランニングのこだわり
奥様の要望で天井を板張りにしたキッチン。帰宅した子供の様子が見えやすいよう、キッチンパネルは透明のアクリル板に。調理器具や食器はキッチン収納に完全に収まるようにした
木と珪藻土で構成された空間に、建具のアイアン風塗装の黒がバランスよく映えるように考慮した2階LDK。テレビのケーブル類を隠したり、テーブル下にティッシュボックスを取り付けるなど、すっきり見せる工夫を凝らして利便性も損なわないように心掛けた。
リビング横の和室は小上がりにし、天井を黒にし個室感を演出。和紙クロスを張った収納は彫り込みにして空間を最大限確保
リビングの梁からはプロジェクターのスクリーンを吊るせるよう設計。室内干しの竿も通せ、エアコンの風が直撃するため乾きも速い
濃いグリーンのアクセントクロスを張ったご主人の書斎。入口からデスクの背後にかけてウォークインクローゼットにし、壁には遊び心たっぷりの柄入りクロスを採用
「住めば住むほどに愛着を育み、家族のいる楽しい空間に帰りたくなる」そんな住まいを理想と考える大喜。同社は「木のぬくもりをふんだんに実感できる高品質な住まい」「健康に配慮し、建具や建材に自然素材を使用した住まい」「通風・採光を計算し、快適をより一層高めた住まい」といった、家族のあたたかいつながりを重視した住まいづくりを提供している。さらに、奥様はキッチン、ご主人はお風呂など、お気に入りの空間にこだわりを取り入れることで、家族それぞれに癒やしの空間がある。そんなプランを大切にしている。