リビングダイニング
軒の出と南側に大開口を計画することで、夏の日射遮蔽と冬の日射取得により、冷暖房不可を低減しました。軒の出は1860mm、軒先は1階FLから1600mmまで下がるように計画し、夏の日射を100%遮ります。大きな開口は冬の日射しを取り込み、室内を暖めてくれます。
勾配天井
最高天井高5800mmの勾配天井。
2階の廊下からはLDKが見渡せ、広く開放的な空間となっています。
構造材・内装材には広島県産の杉を多く採用し、地産地消で地球環境にも配慮しました。天井材に使用した杉の羽目板、床材に使用した杉の無垢材はすべて同一方向に張ることで、室と室とのつながりが協調されるようにしています。
登り梁
登り梁が室内から室外へと連続し、面戸板にはガラスを採用することで、外部を取り込む内部空間を設計しています。
寝室
間接照明や寝室のベッド製作には、K様にも参加していただきました。すべて施工会社が作るのではなく、施主参加型の家づくりをすることで、家への愛着がより強まります。
CONCEPT
コンセプト
-軒下で暮らす木かげの家-
結婚を機に土地を購入して、新築を計画することにしたK様。
計画地は田園風景が広がっており、周辺環境を壊さずに溶け込むデザインとし、焼杉の外壁を採用しました。
1階から2階まで包み込む大屋根で空間を構成し、合掌作りにした登り梁は室内から室外へと連続しています。大きな開口をとることで、外部と内部の境界を曖昧にし、外部を感じられる内部空間となっています。
CLIENT VOICE
施主様の声
近所には、子育て世代の方が多く住んでおり、近隣住民との触れ合いも必要であると考え、外構はオープンな計画とし、近所のお子様やその両親とふれあえる環境をつくりました。
一番気にしたプライバシーの確保は、軒先の高さを低くすることで、室内から見ると軒がプライバシーを守ってくれるようにしています。
夏場は軒のおかげで大変涼しく、冬場も日が入って快適です。室内に珪藻土と杉を使用しているため、木のいい香りがし、湿気を感じることなく暮らしています。
STAFF VOICE
担当スタッフのコメント
大屋根
大屋根で構成した内部空間は、高い場所と低い場所を生み出し空間に強弱をつけることで、より魅力的なものになるように工夫しました。
屋根断面がそのまま室内の勾配天井空間になり、構造材をあらわしにすることで、構造の力強さが感じられる空間となっています。
DATA
施工データ
タイプ | その他 |
---|---|
構造 | 木造軸組 |
間取り | 4LDK |
施工会社 | 山根木材ホーム株式会社 |
施工期間 | - |
施工面積 | 60坪以上 |
~40坪 |